2018年度研究発表・公開講座

2018年度開催の研究発表・公開講座

2018-08-24
画像研究部門がPETサマーセミナー2018で発表しました。
2018-08-04
奥山専門研究員が第129回核医学症例検討会で発表しました。
2018-07-21
奥山専門研究員がJCRミッドサマーセミナー2018で講演しました。
2018-07-07
奥山専門研究員が第128回核医学症例検討会で発表しました。
2018-04-23
奥山専門研究員が執筆した論文がClinical Nuclear Medicine誌に掲載されました。

2018年度に開催した研究発表・公開講座の詳細

画像研究部門がPETサマーセミナー2018で発表しました。

開催日 2018年8月24日、26日
学会名 日本核医学会分科会 PETサマーセミナー2018(8/24-26開催)
開催地 山口湯田温泉 ホテルかめ福
演題1 レポートを書くために―失敗から学んだ診断に必要な情報―
演者1 奥山智緒
要旨1 湯田温泉で開催のPETセミナーにて少人数セミナー形式のミニ松下村塾と称する、少人数のセミナーが開催され、塾長を務めて多数症例を提示して診断に必要な情報とは何か、レポートを記載するための心構えについて、講演した。
演題2 FDG-PET/CT投薬時の状況が肩関節付近の画像に及ぼす影響
演者2 橋爪泰子、郷田紗弥香、奥山智緒、高橋昌章、草野邦典、加川信也、東達也、石津浩一、佐賀恒夫、山内浩
要旨2 FDG-PET/CTでは、肩付近に炎症や非対称性の生理的集積によるhot spotがみられる患者を経験する。生理的な非対称性集積を減らし、患者にとって安全、安楽で、診断時に影響を及ぼしにくい最適な肢位を模索するために、投与時の状況が及ぼす影響を検討した。注射側の小円筋や肩甲下筋に集積がみられる患者が全体の14.2%あり、注射時の手置台の高さや注射部位が同側の小円筋や肩甲下筋の描出頻度と関連し、広いスペースで不自然な力のかからない手台にて、撓側注射を短時間で行うことが、筋肉集積を減らすために有効であることを報告した。

奥山専門研究員が第129回核医学症例検討会で発表しました。

開催日 2018年8月4日
学会名 第129回核医学症例検討会
開催地 ホテルヴィスキオ尼崎
発表形式 症例検討(一般口演)
演題 FDGの脳集積について考えさせられた3症例
演者 奥山智緒、草野邦典、高橋昌章、加川信也、山内浩
要旨 FDG-PET 検査にて脳は通常高集積を呈するが、時折びまん性に低集積を呈することがある。GAMUTに示されるように、その原因として各種脳疾患や、薬剤の影響以外には、検査時の高血糖や、多発異常集積を有する場合が良く知られている。今回、いずれの場合にも合致しないびまん性の脳低集積を3例提示し、その原因について考察したので報告した。検査時の血糖値のみならず、一定期間の血糖値の変動(慢性高血糖)や、血糖値の乱高下の激しいダンピング症候群などにおいては、脳集積が低下しうると考えられた。

奥山専門研究員がJCRミッドサマーセミナー2018で講演しました。

開催日 2018年7月21、22日
学会名 JCRミッドサマーセミナー(日本放射線学会放射線科専門医会・医会)
開催地 神戸ポートピアホテル
発表形式 教育講演
演題 腫瘍診療における核医学の使い方
演者 奥山智緒
要旨 核医学のエッセンスを学ぼう のセッションにて、腫瘍診療におけるFDG-PETの使い方、解釈の仕方に加え、FDG以外の薬剤につき、PET,SPECT製剤のメカニズムと、効果的な用い方を講演した。

奥山専門研究員が第51回日本核医学会近畿地方会で発表しました。

開催日 2018年7月7日開催予定が大雨のためWeb開催(2018年7月17日から7月31日)
学会名 第51回日本核医学会近畿地方会
開催地 和歌山県立医大(大雨のためWeb開催に変更)
発表形式 口演⇒Web開催
演題 食道癌患者のFDG-PETに見られる骨髄のhot spotについての検討
演者 奥山智緒、石津浩一、中本隆介、東達也、佐賀恒夫、高橋昌章、草野邦典、加川信也、山内浩
要旨 限局性の機能性骨髄は、FDG-PETにおいてしばしば骨転移との鑑別が必要な生理的集積の一つである。偽陽性所見としての脊椎の機能性骨髄については、食道癌での症例報告が散見される。食道癌の脊椎の多発限局性集積についてretrospectiveに検討した。治療前の食道癌81例中9例で脊椎に多発限局性集積が認められ、そのうち1例は骨転移、1例は変形性変化による集積と考えられた。経時的に増悪の見られない機能性骨髄が疑われた残りの7例の画像的、臨床的特徴を検討した。全例男性で、食道癌の内視鏡的形態は、表在癌5例、進行癌2例であった。骨転移と類似の画像(軽度高吸収、T1WI,T2WI低信号、DWI高信号)に加え、骨梁が維持されている、脂肪抑制T2WIで不明瞭化しやすく、周囲の骨髄の低吸収が目立つなどの特徴がみられた。FDGの集積は相対的にhot spotに見られるが、SUV値は比較的低値で、これらの症例においては、相対的に集積は胸椎で目立ち、限局性集積部の周囲の骨や腰椎のFDG集積が低い共通点がみられた。2症例ではhot spot部からの生検にて骨髄過形成が確認され、貧血が確認された6例中1例ではその後MDSの発症がみられた。FDG検査時に貧血の見られなかった症例でも、その後貧血の進行がみられた。食道癌の背景に存在する諸因子が関連する不均一な機能性骨髄分布がFDG-PETで限局性多発集積と関連している可能性が示唆された。

奥山専門研究員が執筆した論文がClinical Nuclear Medicine誌に掲載されました。

奥山専門研究員が執筆した論文がClinical Nuclear Medicine誌に掲載されました。FDG-PETは各種悪性腫瘍の病期診断に広く活用されていますが、時に様々な偽陽性、偽陰性が認められます。早期食道癌に対するFDG-PETにて骨転移が疑われた骨髄reconversionについて、他の検査所見と合わせて報告しました。

掲載日 2018年4月
掲載雑誌名 Clinical Nuclear Medicine
著者 Chio Okuyama, Naomi Sasaki, Motoki Nishimura, Shigenori Matsushima, Rika Yoshimatsu.
表題 Active bone marrow with focal FDG accumulation mimicking bone metastasis with a case of early esophageal cancer
要旨 A 68-year-old man underwent 18F-FDG PET/CT for the staging of esophageal carcinoma discovered by a medical checkup. Increased focal accumulation in some vertebrae, right humerus, and right femoral bone was noted on FDG-PET, whereas CT showed relatively high attenuation, and MRI showed hypointense lesions on T1- and T2-weighted imaging. A bone biopsy revealed mildly hypercellular bone marrow in the thoracic spine with FDG accumulation and markedly hypocellular bone marrow in the pelvic bone without an increased uptake. 111InCl scintigraphy showed a similar distribution and confirmed the diagnosis of bone marrow reconversion.