2011年度研究発表・公開講座

2011年度開催の研究発表・公開講座

2012-03-16
第42回滋賀県立成人病センター研究所セミナーを開催しました。
2012-02-14
第41回滋賀県立成人病センター研究所セミナーを開催しました。
2011-11-26
京滋臨床病理集談会を開催しました。
2011-10-24
検査技師会での講演を掲載しました。
2011-10-21
阪奈滋皮膚病理勉強会を開催しました。

2011年度に開催した研究発表・公開講座の詳細

第42回滋賀県立成人病センター研究所セミナー

日時 2012年3月16日(火)17時15分~18時15分
場所 滋賀県立成人病センター研究所会議室
演題 乳癌幹細胞についての最近の知見と創薬標的同定の試み
演者 吉川 清次 特定准教授 (京都大学大学院医学研究科 メディカルイノベーションセンター 悪性制御研究ラボ (DSKプロジェクト))
要旨 乳癌の治療においては、ホルモン療法剤・HER2に対する抗体薬が登場し、それまで予後不良であったホルモン受容体陽性乳癌・HER2陽性乳癌の治療は格段に進歩した。しかしホルモン受容体・HER2陰性のいわゆるtriple negative乳癌は、分子標的が未だ同定されておらず、臨床上の問題となっている。一方乳癌においては、CD44hi CD24lo/-細胞集団がより効率よくマウスへの移植で腫瘍を形成することから幹細胞マーカーとして用いられてきた。遺伝子発現解析によるluminal・basalサブタイプの分類、ヒト乳癌細胞におけるCD44hiCD24lo/-細胞の解析より、従来乳癌幹細胞と言われてきた分画は、TN乳癌の中でも、上皮マーカーの発現が失われ、間葉系遺伝子の発現が亢進したepithelial-mesenchymal transition (EMT)を起こした細胞であることが判ってきた。昨今の乳癌幹細胞に関する知見に合わせて、乳癌幹細胞特性であるEMT 誘導因子を同定するために確立した新規スクリニーング系を講演ではご紹介します。
世話人 木下 和生

第41回滋賀県立成人病センター研究所セミナー

日時 2012年2月14日(火) 17時~18時
場所 滋賀県立成人病センター研究所 1階講堂
演題 血管脳関門障害血管における血管障害の分子メカニズム解明から血管性認知症の治療へ
演者 上野 正樹 准教授(香川大学医学部・病理病態生体防御医学講座・炎症病理学)
要旨 血管性認知症の増悪に血液脳関門 (BBB) 障害が重要な役割を担っていることが近年指摘されている。
我々は、血管性認知症のモデル動物としても報告されており海馬の BBB 障害を示す脳卒中易発症系自 然発症高血圧ラット (SHRSP) を用いて、その BBB 障害部位の分子メカニズムを検討している。その結果、ベータアミロイド蛋白の排出機構と酸化ストレスや血管障害との関係を示唆する所見が得られて おり、アルツハイマー病の血管因子と血管性認知症の関係を探る上で興味深いと考えられる知見や今後 の期待される治療法などを提示する予定である。
世話人 真鍋 俊明