第10回セミナー
概 要  
   インスリン産生膵β細胞のDNAが損傷されると、これを修復しようとしてポリADPリボース合成酵素が活性化され、NADが激減して膵β細胞はネクローシスに陥り、インスリン依存性糖尿病が発症する。一方、ポリADPリボース合成酵素が転写因子として働くと、Reg(Regenerating gene) 遺伝子が発現し、Regタンパク質が作られ、Regタンパク質受容体を介するオートクリン/パラクリン作用により、膵β細胞の再生がおこり、糖尿病が寛解、治癒する。さらに、NADからはサイクリックADPリボースというセカンドメッセンジャーが生成され、これはインスリン分泌調節を司る。サイクリックADPリボースを合成する酵素と分解する酵素はともに、CD38遺伝子によってコードされており、CD38遺伝子変異やCD38自己抗体によって起こる糖尿病も存在する。このように、膵β細胞の運命を握る鍵の一つは、NADとそれを取り巻く酵素である。
 今回、糖尿病の発症と防止に関して、インスリン産生細胞の死と再生と機能発現に焦点をあててお話しいただきます。
テーマ  
「糖尿病のメカニズム」
日 時  
平成16年8月26日(木) 午後6時〜7時(開場17:30)
場 所  
滋賀県立成人病センター研究所講堂 (守山市守山五丁目4番30号)
プログラム  
挨 拶 藤澤 仁 研究所長
講演 「糖尿病の発症と防止:インスリン産生細胞の死と再生と機能発現」

  岡本 宏 先生(東北大学名誉教授)
主 催  
県立成人病センター研究所
後 援  
滋賀県医師会
その他  
入場無料
このセミナーは日本医師会生涯教育制度指定講習会です。
問い合わせ先  
〒524-8524 守山市守山五丁目4番30号 滋賀県成人病センター研究所事務室
TEL:077−582−6034  FAX:077−582−6041

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