研究部門紹介

研究部門紹介

研究所では5つのテーマを柱として病院のサポートを行なっています。

画像研究部門

PET(ペット)装置を用いて研究しています。PETは、陽電子放射断層撮像法という意味で、陽電子(positron)という特殊な放射線を出す放射性物質を含むいろいろな薬剤を作成し、人に投与して、体の中の薬の分布を画像化し、診断する方法です。画像研究部門では、保険適用となっているPET検査と研究用のPET検査を行っています。

保険適用検査としては、FDG-PET検査とgas-PET検査を行っています。FDG-PET検査は、がん診療に欠かせない標準検査の一つであり、がん拠点病院として大切な検査です(がんのPET検査について)。Gas-PET検査は、脳血管障害の精査として、ほかの検査では評価できない機能を評価するもので、当研究所は県内で実施している唯一の施設です(脳血管障害のPET検査について)。これらの検査については、通常の診療と同様に、健康保険の一部負担額を患者さんにご負担いただいています。研究用PET検査としては、研究所にて、がん、脳梗塞、および認知症の病気の特定の部位に集まる薬剤を開発し、各種の病気の診断に役に立つ診断法の開発を行っています。これらの研究用PETは、薬剤の人への投与の安全性も確認し、日常の診療行為の一部分として実際の患者さんに対しても使用し、成果を論文として発表しています。

遺伝子研究部門

遺伝子情報は医療に革命をもたらしつつあります。特にがんの分野では遺伝子の異常が患者毎に違うことが分かり、一人ひとりに最適な治療法を遺伝子を調べて決める時代になってきました。

遺伝子研究部門では血液がんの遺伝子異常を検査し、それが病気の進行具合とどう関係するかについて臨床検査部・血液内科と共に行なう臨床研究に加わっています。また、大腸癌の遺伝子診断を改善する方法を検討しています。がんの原因や染色体転座についての基礎的研究も行っています。

神経病態研究部門

神経疾患の多くは原因不明で治療が難しいのが現状です。近年の遺伝子研究によって、神経疾患にも遺伝子の異常が大きく関わっていることが分かりました。今後は遺伝子を調べて早期に診断し、悪化を防ぐ処置を早くから行なうことができるようになるでしょう。

神経病態研究部門では遺伝子異常と統合失調症の関係について調べています。また、脳外科と協力しつつ脳腫瘍の発生メカニズムについての研究も行っています。

病理診断支援・教育センター

病理診断を行なう病理医は病院にとって縁の下の力持ち的な存在です。病理医は全国的に不足しており、将来その不足に一層拍車がかかると心配されています。滋賀県も例外ではありません。この状況を情報技術の活用によって解決する試みが平成22年度から研究所で立ち上がりました。

顕微鏡の画像をインターネットで送信し、病理医が効率よく滋賀県各地の病院のために病理診断を行なえる、全県型医療ネットワーク事業の実現を目指します。そのために必要な人材育成も行なっています。

聴覚研究部門

本年4月に発足した「聴覚・コミュニケーション医療センター」の基礎部門を受け持ちます。